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ピアサポーター

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「もう一度社会に出て誰かの役に立ちたい」

という気持ちを奮い立たせてくれました。

ピアサポーター

河合 勇輝

  かわい   ゆうき

私は現在、合同会社ふくろうでピアサポーターとして勤務しています。(ピアサポーターとは、障害当事者が、自分と同じように障害を持つ方々に対して支援を行う仕事です。)

大学卒業後は正社員として働いていたのですが、仕事に馴染めなくて20代前半で退職しました。それ以前からも社会との関係において様々なタイミングで違和感があり、働けなくなったことをきっかけに精神病院へ通うことにしました。精神病院では治療を受け、発達障害の診断を受けることとなりました。今まで障害とは無縁だったのですが、その時に初めて障がい者手帳を持つことになったのです。

ただ、悪い事ばかりではありませんでした。病院では良い先生に恵まれ、アート活動を通じて自己表現を試みる機会を得ることができたのです。

元々芸大に通っていたこともあり、絵を描くことで自分の気持ちを静かに落とし込むことができたと感じています。

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退院後、合同会社ふくろうの就労継続支援B型を利用して、社会復帰を目指しました。訓練に参加する中で、発達障害当事者として、同じような苦しみを抱える人々の支援にも携わりましたが、自身が行ったアート活動やピアサポートの経験が、他の障害当事者に勇気を与えることもありました。その経験が自信に繋がり、「もう一度社会に出て誰かの役に立ちたい」という気持ちを奮い立たせてくれました。

今では、就労継続支援B型を卒業し、合同会社ふくろうの正社員としてピアサポーターとして働きながら、新規事業である「アニメ制作」のお仕事にも関わっています。もちろんアート活動も継続しており、賞をもらうまでになったのはちょっとした自慢です(笑)。

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私は自分自身の経験から、障害当事者に対する理解や支援に取り組むことに努めています。そして、過去にあった様々な経験や人との出会いにより今の自分が存在していると考えています。今後も、多くの人々に私のストーリーやメッセージを伝え、障害当事者に対する理解や支援を促進していくつもりです。それこそが、私にしかできない「アイデンティティ」であり、今まで私を支えてくれた、多くの方々に対する恩返しでもあると考えています。

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